日本人2人を含む158人が死亡したソウル・梨泰院の雑踏事故で、韓国警察庁の特別捜査本部は5日、事故発生を懸念して作成された報告書の隠蔽を指示したとして証拠隠滅教唆の疑いで、パク・ソンミン前ソウル警察庁公共安寧情報外事部長ら2人を逮捕した。韓国メディアが伝えた。この事故を巡り逮捕者が出たのは初めて。
裁判所が同日、パク容疑者ら4人に対する逮捕状発付の可否を審査。李林宰・前竜山署長ら2人は、逃亡の恐れがないなどとして身柄拘束を認めなかった。
特別捜査本部は警察や行政の不手際が被害の拡大を招いたとみている。警察が警察を調べる「身内捜査」の実効性が疑問視される中、捜査本部は身柄の拘束を責任追及の弾みとしたい構えだ。
500人規模の捜査員を投入した特別捜査本部は、これまで警察庁、ソウル警察庁や梨泰院を管轄する竜山警察署などを家宅捜索。任意で関係者の聴取を続け、当日の情報共有が遅れた原因や安全対策を怠った背景を調べてきた。1日、パク容疑者ら4人の逮捕状を請求した。(共同)
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