サッカー・日本代表公式練習(4日、カタール・ドーハ)日本は5日午後6時(日本時間6日午前0時)からドーハ近郊のアルワクラのアルジャヌーブ競技場で、目標に掲げる初の8強入りを懸けて前回準優勝の強豪クロアチアと対戦する。スペイン戦でMF田中の決勝点をアシストしたMF三笘薫(25)=ブライトン=は、日本が阻まれ続けた16強の壁超えへ、必要だと考えるメンタリティーを説いた。
勢いに乗る初W杯の新世代が16強の壁に挑む。MF三笘がクロアチア戦に向けて意気込んだ。
「勝負所だったり、延長も含めてメンタリティーのところで負けているところもあると思う。したたかさはより出ると思うので、そこは出さないといけない」
強豪国が相手だからこそ、ボールキープで時間を作ったり、ファウルをもらって自分たちのボールを生かす。スペイン戦ではリードした終盤、仕掛けてファウルを受けた際に笑顔を見せていた三笘。卓越したボールコントロールの技術に、紙一重の戦いに精通する貫禄まで上乗せされている。
途中出場したスペイン戦では後半6分にMF田中の決勝弾をアシストする「1ミリクロス」を届けた。ボールが出たという直感と判定との差や、ビデオ・アシスタント・レフェリーの介入など大きな話題を巻き起こすプレーにも、本人は「どう考えてもインだと思います。負けてるチームがそういう風に言うのは仕方ないと思いますけど。ルールのことなので気にしてない」とサラリ。さらに、あのプレーから今後の戦いに向けた教訓まで見出している。
「ぎりぎりの勝負で勝敗がつくのがW杯だと思いますし、それを身に染みて感じている。次もそういう勝負になる」
ますます頼もしさが増す背番号9が、次も相手を数ミリ上回って勝負を決める。
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