日本は前半43分に前田が先制点を挙げたが…(撮影・蔵賢斗) サッカー・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦(5日、日本1―1クロアチア=PK戦1―3、アルワクラ)日本(FIFAランク24位)がクロアチア(同12位)に延長PK戦の末に敗れ、初のベスト8進出を逃した。7大会連続7度目の出場で1次リーグ敗退3度、ベスト16止まり3度だった日本だが、またしても大きな壁を乗り越えられなかった。
日本は今大会4試合目で初めて先制した。前半43分、左からの折り返しを受けたペナルティエリア右の前田が左足で流し込んだ。後半10分にペリシッチの頭で同点に追いつかれると、両チームとも決め手を欠き延長戦に入った。
日本にとっては2010年南アフリカ大会(パラグアイに0―0からPK戦負け)以来の決勝トーナメント延長戦。30分でもお互いにゴールは奪えず、南ア大会と同じくPK戦に突入した。先攻で1人目の南野、2人目の三笘、4人目の吉田が外し、1―3で敗れた。「ベスト8」を合言葉に2018年9月に始動した森保ジャパンだが、この最低限の目標は次回2026年大会に持ち越された。
W杯でクロアチアとの対戦は過去2度。日本が初出場した1998年フランス大会1次リーグでは0―1で敗れ、2006年ドイツ大会1次リーグでは0―0で引き分けていた。今回3度目の対戦では悲願は目前で阻止された。
アジア勢のベスト8は1966年イングランド大会で8強入りした北朝鮮、2002年日韓大会で4位になった韓国以来ない。1次リーグで優勝4度のドイツ(FIFAランク11位)、優勝1度のスペイン(同7位)を撃破した日本の快進撃は終止符を打った。
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