悲願の「アレ」到達のためには「80%の壁」を乗り越えなければなりません。今や来年の流行語大賞を獲る? とまで一部でささやかれている「アレ」。岡田彰布新監督(65)が「優勝と言えば選手にプレッシャーがかかる」…という理由から優勝を「アレ」と言うのだそうですが、本当に来季リーグ優勝を達成するためには先発投手陣で60勝以上は勝たなければなりません。今季がチーム68勝で先発陣は55勝。80%の比率で先発に勝ち星が付いています。来季、優勝ラインの80勝到達ならば、その80%は64勝ですね。では、どうする?西純矢投手(21)&才木浩人投手(24)の右腕に大きな期待がのしかかります。
■岡田監督連発の「アレ」の意味 若い頃から取材させていただいています。なので岡田監督の思い出は山ほどあります。良いのから、口にしない方がいいのまで…。でも、基本的に岡田監督はとてもいい人です(唐突ですが…)。腹の中にあることは割と顔や言葉に出ますね。それに根がとても優しい。そして、何といっても言葉遣いが独特で実に面白い人です。
「そらそうよ」。これは有名ですが、それ以外にも「おまえ、そんなんも知らんのか」とか「お~ん、そらおまえ」とか「はっきり言うて」とか…。
今年の春のキャンプ取材のスタンドで近くに座った時にはナマで「おまえ、そんなんも知らんのか」と直に言われました。近くにいたベテランの記者は「お~っ! ナマ『そんなんも知らんのか』を聞けた」と大喜びしてました。まるでアントニオ猪木にビンタを食らって喜ぶ人のような心境にでも陥ったのでしょうか。
そんな岡田語録の一つが今や、来年の流行語大賞にでも選出されそうな勢い?で甲子園界隈(かいわい)で使われています。選手たちも面白半分なのか、どういうつもりなのか、公の場でも使っています。そうです。アレです。「優勝」のことを「アレ」と表現していますね。「優勝する」と言えば選手たちにいらぬプレッシャーを与えるから…という配慮から「優勝」と言わずに、あえて「アレ」と表現しているのです。これが大ヒット! 最近の関西のノリで使うならばこんな感じでしょうか…。
「来年はきっと阪神はアレするで、知らんけど」
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