この日のテーマは「コネクト」(つながる)。「一人一人がしっかりつながり合うことと、大学選手権につなげる意味があった。選手権にはいい感じでつながったが、チームとしてはまだまだ」と、石田は反省も込めて口にした。
改築後初となる国立競技場での早明戦を制し、観客に応える明大フィフティーン(撮影・福島範和)昨年は早明戦で敗れた後、大学選手権でリベンジした。今年は立場が入れ替わり、早大が11日の3回戦で東洋大を破れば準々決勝で挑戦を受けることになる。明大が対抗戦-大学選手権と早大を連破したのは、大学日本一になった1996年度の1度のみ。26季ぶりの快挙のためにも、選手たちは口々に「早大に出てきてほしい」と願う。
石田も斉藤も「国立の大観衆の前で早明戦に出たい」と志望して、明大の門をたたいた。宿命のライバルを再び破り、来年1月8日、これも国立での決勝で昨季の大学王者・帝京大へのリベンジを果たせば、ストーリーは完結する。(田中浩)
■データBOX 早大と明大が全国大学選手権で対戦したのは、これまでに15度(明大の9勝6敗)。対抗戦と選手権で連破しているのは、早大の5度(1970、73、74、76、2010年度)に対して明大は96年度の1度のみ。明大にとって宿命のライバルを2度続けて倒すのが簡単なことではないことを、数字も物語っている。
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