北海道ボールパークFビレッジ内、TOWER11内の温浴施設の屋内観戦エリアのイメージ画像(©H.N.F.提供) 野球界の新たな未来に向けた取り組みを深掘りする新企画。第1回は来年3月に開場する日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」(北広島市)に設置されるサウナをプロデュースした〝ととのえ親方〟こと松尾大氏(46)を直撃。世界初の球場内温浴施設はどのように造られたのか。新たな観戦文化を創出する舞台裏に迫った。(取材構成・箭内桃子)
野球観戦とサウナが最強のタッグを組んだ。北海道北広島市に来春開業する、日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」。特長の一つが世界初の球場内サウナだ。
左翼側に建設された5階建てのタワー型複合施設「TOWER11」の4階に24席。〝ととのえ親方〟と呼ばれるプロサウナー、松尾大氏が企画に携わった。
「サウナから球場を見渡せるように造るなんて。すごいことになると思いました」
①サウナ室に入る②水風呂でクールダウン③外気に当たって休憩の3つを1セットとして繰り返すことで得られる快感を「ととのう」という。グラウンドに面した「ととのえテラスシート」(予約制、価格は未発表)からは試合観戦が可能で、試合がない日も営業予定。併設された天然温泉で温まり、サウナと水風呂の温冷交代浴をした後に試合を見ながら〝ととのう〟ことができる。
札幌市で生まれ育った松尾氏にとって日本ハムは身近な存在だ。札幌ドームへ観戦に訪れたこともあれば、選手をサウナに連れて行ったこともある。野球とサウナ。驚きの〝親和性〟があった。
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