【第10回記念淀川寛平マラソン】駅伝 明石家電視台チーム、最下位でゴールし、投げキッスをする稲田直樹(アインシュタイン)右は河本準一(次長課長)。左はMBSアナウンサーの山崎香佳=淀川河川公園(撮影・林俊志)
ギャラリーページで見る2日間開催となった「フジパンpresents第10回淀川寛平マラソン」の2日目。最終競技の駅伝(4キロ×5人)が大会史上最大級の盛り上がりを見せた。ホスト役の間寛平(73)がレギュラー出演することから出走した読売テレビ「大阪ほんわかテレビ」、ABC「探偵!ナイトスクープ」、MBS「痛快!明石家電視台」の3チームが〝駅伝新喜劇〟を展開。爆笑の観客から「これが『寛平マラソン』や!」の声が上がった。
「芸人最強チーム」のアンカー、宇野けんたろう(40)が先頭でゴールを駆け抜けたころ、たすきリレー地点では寛平ゆかりの民放3番組が熾烈な下位争いで沿道を沸かせていた。
発端は、1走のアインシュタイン・河井ゆずる(42)が健闘の「明石家電視台」チーム。
くしくもリレー前、2走のアシスタント、山崎香佳アナウンサー(25)はMCの明石家さんま(67)の性格を読んで〝予言〟していた。
「中途半端が嫌いな方なので、速いなら速い、遅いなら遅いがいいと思うんですよねぇ。私は…遅いんです」
自己分析通り、他チームの3走にも抜かれてリレー。ところが、3走の女性ADもなかなか帰ってこない。
「全チーム、4番手につないだで。どなたか、明石家のメンバーを知りませんか!?」。4走の次長課長・河本準一(47)がコースを逆走して捜索に出た。
大会本部は終了予定の午後3時に「明石家」のゴールは不可能と判断。「アンカーは3時10分に強制スタート」と〝足切り〟を発表した。
「明石家」のアンカー、アインシュタインの稲田直樹(37)は、それまでに河本が帰ってこないと覚悟し、「繰り上げスタートで河本さんを抜きます」と宣言。
一方、「明石家には勝ってる!」と勝負に貪欲な「探偵!ナイトスクープ」のアンカー、石田靖(56)は、走り出そうとした「大阪ほんわかテレビ」のアンカー、諸國沙代子アナウンサー(30)の進路を両手を広げて妨害した。
3チームがドタバタ劇を繰り広げる中、「さらに繰り上げスタートを5分延ばします」と再びの「明石家」救済措置が放送されると、「ゴールまで待つのが『寛平マラソン』や」の声が観客から上がった。リレー地点まで河本に肩を貸して並走し、たすきを継いだ稲田がゴールした3時40分ごろ、メインステージではファンキー加藤が「あとひとつ」を熱唱中。「俺らにピッタリの曲や!」と河本の絶叫が響いた。
「阪神タイガースOB&阪神大好きタレント」のアンカー、桧山進次郎氏(53)は出走直前、笑顔でいっぱいの沿道を見て「いいですよねぇ。世の中、暗いニュースばっかりじゃないですか。みんなが早くこんなふうにならないと」とつぶやいた。ステージのフィナーレで寛平に最後のあいさつを命じられた稲田は「みんないい顔してる」と決め顔で締めくくり。〝駅伝新喜劇〟が節目の寛平マラソンを締めくくった。
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