ともに必勝を誓う早大OL亀井理陽(左)と関学大OL占部雄軌の両主将=5日、兵庫・西宮市 アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「第77回甲子園ボウル」(18日)で対戦する関学大(関西)と早大(関東)が5日、試合会場の甲子園球場で会見した。両校の激突は3年ぶり4度目で、過去は関学大が全勝。7度目の出場で初の日本一を目指す早大OL亀井理陽(りょう)主将(4年)が必勝を誓った。
「甲子園は3度目ですが、今まで試合に出たことがない。主将として試合に出場する今回の甲子園にかける思いは強い」
決戦の舞台に立ち、亀井は闘志を新たにした。1度目は野球部員だった早実高(東京)2年時。1学年上の清宮幸太郎(日本ハム)とともに2017年春の選抜大会に出場したが、主な役目は「ブルペン捕手」で試合に出場する機会はなかった。
2度目は高校時代に肩と肘を壊し、アメフトに転向した早大1年時の甲子園ボウル。このときもユニホームを着てフィールドに立ったが、試合には出ていない。
だが、3度目の今回は主将として聖地に乗り込み、フィールドでも仲間を引っ張る立場になる。「一丸となって悲願の日本一を達成し、部の歴史を変えたい」と意気込む。
亀井の父でアメフト部の父母会長も務める竜二氏は清宮の父、克幸氏(日本ラグビー協会副会長)と早大ラグビー部の同期で右PRのレギュラーとして4年時に大学日本一になった。
「父には『日本一になってほしい』と言われていますし、自分のためにも日本一になりたい」と亀井。清宮からも「日本一になってくれ」と激励のLINEが届いたという。
第一線でアメフトをプレーするのは今年が最後。完全燃焼で史上最多に並ぶ5連覇を目指す絶対王者を打倒する。(月僧正弥)
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