ここまで来たら、自分たちのよさを出した方がいいと思う。勝ち抜くために3つのポイントを挙げたい。
❶PK戦までを想定しろ 1次リーグと違って決勝トーナメントは延長、PK戦がある。90分で勝ち切るための準備はしつつも、勝負を焦らないことだ。理想はドイツ戦の後半のような戦い方。全体で相手にプレスをかけながら、じっくり攻めてほしい。
❷モドリッチを警戒しすぎるな 確かにモドリッチは攻撃の起点になるし、素晴らしい選手だと思う。でも今大会を見た限り、チャンスメークはするけど、運動量はそれほど多くないなという印象。彼一人に気を取られず、コバチッチとブロソビッチを含めた中盤の3人をマークすることを意識してほしい。モドリッチをおとりにして、残りの2人で前線へ仕掛けてくることもあるだろう。3人ともロングパス1本で打開できる技術がる。この3人を自由にさせないことだ。
❸カウンターに注意 日本がボールを持つ時間が長くなる展開もあり得る。そこで注意したのが相手のカウンター。日本もカウンターは得意だけど、クロアチアも鋭い。日本の良さを消すために、あえて日本に攻撃させて、一気に前線へロングボールを放り込んでくる可能性もある。流れが日本にきても、カウンターには注意したい。
前回準優勝のチームだが、ドイツやスペインと比べたら、実力は劣るような気がする。日本にも十分、勝つチャンスはある。(サンケイスポーツ専属評論家)
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