日本代表GK権田修一が力説したクロアチアの最大の特長「ドイツやスペインとは違う強さ」とは? 日本代表GK権田修一が4日、オンライン会見に対応し、クロアチア代表戦に向けて意気込みを語った。
カタール・ワールドカップ(W杯)グループE第3節でスペイン代表に2-1の劇的勝利を収めて首位通過を果たした日本。現地時間5日に行われる決勝トーナメント1回戦では、史上初のベスト8入りをかけて、グループFで2位通過したクロアチア代表と激突する。
今大会すべてでサムライブルーのゴールマウスを守る権田は、歴史を塗り替える機会に向けて「ワクワクしていますね。歴史を変えるというのは、普通に生きていてできることじゃないですから」と口にし、チーム全体が勝利を見据えてポジティブな気持ちをもっていることを強調した。
「たくさんのOBの方や現役選手が、スタジアムや練習場に関係者として来ていただいている。僕が対戦した(憧れの)選手や、TVの画面で見たようなスーパースターが成し遂げられなかったことを、僕らが今、成し遂げられる可能性がある場に立てて、喜びが大きいです。言い方としては『負けたら終わり』というのもあるかもしれませんが、僕らは今、『歴史を変えるんだ』という気持ちを大事にしています」
そして、クロアチアの印象については、「クロアチアの選手は、本当に犠牲心の高い選手が多い。(ルカ・)モドリッチという名前を多くの人が知ってはいると思います。彼はRマドリードで得点王になる選手ではないけど、チームにいないと困る、いると助かる選手。インテルミラノでの(マルセロ・)ブロゾヴィッチ選手もそうだし、(マテオ・コヴァチッチを含めた)中盤の3人はそういう選手です」とコメント。献身性というパーソナリティを持つ選手たちの集団であることがチームの強みだと語った。
「例えば日本のメディアなどがインテルミラノで取り上げやすいのは(ロメル・)ルカク選手や(ラウタロ・)マルティネス選手などオフェンシブな選手だけど、実はサッカーに一番大事なのは(ブロゾヴィッチのように)汗をかける選手だったり、チームのために黒子になって身を粉にして働ける選手なんです。クロアチアには各ポジションに、そういう選手が多い」
「(センターバックのデヤン・)ロブレン選手も(リバプール時代にフィルジル・)ファンダイク選手の陰に隠れている感じがあったけど、あれだけの強さがあるのはチームにプラスになる。スター選手の脇を固めて、『この選手がいないと困る』という選手が多いのがクロアチア。ボールを失った後の切り替えや、守備で大事なところで(しっかりと)戻ることだったり、切り替えて身体を張るといった部分は、ドイツやスペインとはまた違う強さがあります。僕らも彼らから学ばなければいけない部分であると同時に絶対に負けちゃいけない部分ですね」(Goal.com)
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