新井満さんの写真をバックに会見に応じた三浦和人(右)と富澤一誠氏 「愛はかげろう」のヒットで知られるフォークデュオ、雅夢(がむ)の元メンバー、三浦和人(64)が4日、東京・代々木上原のけやきホールでトークイベントを開催。新曲「ラストワルツ-最期に贈る言葉-」を披露した。
同曲は、昨年12月に他界した「千の風になって」の訳詞と作曲で知られる作家兼シンガー・ソングライター、新井満さんが1989年に発売したアルバムの収録曲。
♪君に逢えて良かった…という歌詞が心に響く、夫人の紀子さんへの遺言のようなラブソングで、生前新井さんは「自分が死んだらこの曲をかけてほしい」と紀子さんに伝えていた。そのエピソードに感銘を受けた音楽評論家、富澤一誠氏(71)がプロデュースし、三浦に歌唱を依頼。先月16日にCD発売された。
三浦は「新井さんが奥さまだけに向けた歌であれば、僕が軽々しく歌える曲ではないなと思いましたが、自分の人生と照らし合わせたとき、歌えるなと思い、歌わせていただきました」とカバーしたいきさつを告白。
富澤は「人生最期を迎えたとき、最愛の人にどんな言葉を贈るのか? この曲は、最愛の人へ贈る人生最期のラブレター。『君に逢えて良かった』以上の言葉はないのではないでしょうか」 と、多くの人たちに届くことに期待した。
紀子さんも文面を寄せ、富澤氏が代読。「三浦さんの『ラストワルツ』を聴かせていただいたとき、歌声も顔も優しい方だなと感じました。芯の通った優しさで、『この人を絶対に守る』という強さのある優しさを感じました。ぜひ、この曲を長く歌っていただきたいです。聴いた方々が元気なうちに、奥さまへ『君に逢えて良かった』と伝えてほしいです」と呼びかけた。
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