明大FWに突破を阻まれる早大NO・8村田陣悟(中央)。大学選手権での雪辱を期した=国立競技場(撮影・福島範和) 関東大学ラグビー対抗戦の最終節が行われ、早大は明大との5勝1敗対決に21-35で敗れ、勝ち点23で3位となった。明大は同28位で2位。既に帝京大が全勝優勝を決めており、4位の慶大、5位の筑波大までが全国大学選手権に進出。早大は3回戦(11日、秩父宮)で初出場の東洋大(関東リーグ戦3位)と対戦する。勝てば25日の準々決勝で明大と再戦する。
早大は追い上げたが、明大をとらえきれなかった。ゲーム主将を務めたCTB吉村紘(4年)は唇をかんだ。
「最初の10分で圧力をかけられてスコアを重ねられた。すごく悔しい」
9年ぶりとなる国立競技場での伝統の一戦。前半2分、9分と連続トライを許して主導権を握られた。0-21と差を広げられたがBKが2トライを返し、14-21で前半を折り返した。
しかし、後半3分にロングパスをインターセプトされて失点。相良昌彦主将(4年)をけがで欠く中、波に乗れなかった。
大田尾竜彦監督(40)は対抗戦3位にも、9月からの全7試合を通し「自陣から中盤の戦い方は精度が高くなってきた」とうなずく。全国大学選手権に向け「(敵陣)22メートル以内に入ってからスコアする術が鍵」とした。
初戦となる3回戦(11日)の相手は、関東リーグ戦3位の東洋大。勝利すれば昨年度と同様、準々決勝で再び明大と顔を合わせる。悔いで今季を終わらすつもりはない。(石井文敏)
◆11日の東洋大戦に向けて早大・HO佐藤健次(2年) 「僕たちはチャレンジャー。強い早稲田に戻れるように頑張っていきたい」
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