南座「顔見世」初日。「すし屋」に出演した(左から)中村鴈治郎、中村獅童 京の師走の風物詩「當る卯歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」が4日、京都・南座で初日を迎えた。
幕開けを飾ったのは、義太夫狂言の名作「義経千本桜 すし屋」。「顔見世」には24年ぶりの出演となる中村獅童(50)がいがみの権太、中村鴈治郎(63)は風格ただよう梶原平三景時にふんし、観客の胸を打つ熱演を見せた。
続く舞踊「龍虎」では中村扇雀(61)、中村虎之介(24)の親子が荒々しい毛ぶりで観客を圧倒。
南座「顔見世」初日。「龍虎」を舞う(前から)中村扇雀、中村虎之介今年も昨年に続き、新型コロナウイルス感染症の予防対策を講じ、3部制、各部2時間半程度で上演する。25日まで。
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