「春の高校バレー」として行われる第75回全日本高等学校バレーボール選手権大会(サンケイスポーツなど主催、来年1月4日開幕、東京体育館)の組み合わせ抽選が4日、東京・台場のフジテレビで行われ、写真のように決まった。
女子は有力校がバランスよく分かれた。高校総体女王で第1シードの金蘭会(大阪)は初戦の2回戦で、進徳女(広島)と三浦学苑(神奈川)の勝者と対戦する。進徳女と三浦学苑は高校総体決勝トーナメント1回戦(進徳2-0三浦学苑)の再戦となった。
前回大会と高校総体準優勝で、栃木国体優勝の古川学園(宮城)は第2シードとなり、初戦の2回戦は京都橘(京都)-安来(島根)の勝者と当たる。前回優勝で国体準優勝の第3シード、就実(岡山)は、ウェルネス(茨城)-新潟中央の初出場対決の勝者と初戦を行う。
ともに高校総体8強の東九州龍谷(大分)と東京都市大塩尻(長野)が1回戦で激突する。
男子では激戦区が生じた。
前回優勝で第1シードの日本航空(山梨)は初戦の2回戦で、清風(大阪)-相馬(福島)の勝者と対戦。高校総体覇者で第2シードの東山(京都)は同じく初戦の2回戦で、高知-酪農学園大とわの森三愛(北海道)の勝者と当たる。
前回準優勝で栃木国体優勝の鎮西は第3シードとなり、初戦の2回戦は松本国際(長野)-昇陽(大阪)の勝者と顔を合わせる。松本国際は高校総体4強の有力校。昇陽は初出場だが大エース秦健太郎(3年)を擁し、夏には東山を倒して近畿王者となっている。強豪がつぶしあう形だ。
総体準優勝で第3シードの東福岡や、同8強の駿台学園(東京)などは比較的有利な組み合わせとなった。
日本バレーボール協会ハイパフォーマンス事業本部の矢島久徳本部長は「高校総体からの成長を試す場。はつらつとプレーしてほしい」とし、来年のパリ五輪予選へ向けて「新しい戦力となる選手が生まれれば」と期待を寄せた。
大会は男女各52校が参加。来年1月4日に開幕し、8日に男女の決勝を行う。新型コロナウイルス感染予防のため、6日の準々決勝までは無観客で実施。特設1コートとなる7日の準決勝から観客を入れての開催を予定している。
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