初戦の2回戦で敗れ、引き揚げる男子100キロ級のウルフ・アロン=東京体育館 柔道のグランドスラム(GS)東京大会最終日は4日、東京体育館で男女計8階級が行われ、男子100キロ級のウルフは、初戦の2回戦で世界ランキング58位のイタリア選手に屈した。相手の担ぎ技や足技を受け続け、一方的に指導3を与えられる惨敗。東京五輪覇者の面影はなく「情けない」と視線を落とした。
この1年は競技普及のため、積極的にメディアに出演。国際大会は昨夏の五輪以来、約1年4カ月ぶりだった。屈辱の結果に、徹底して研究されている現状を痛感。「甘えがあった。もう少し柔道にひた向きに取り組まなければ、この先勝てない」と危機感を強くにじませた。猛練習で頂点を極めた26歳の王者は貪欲さを取り戻せるか。
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