指導を終え、富士山を望みあいさつするイチローさん=静岡県富士市の県立富士高校(代表撮影) 日米通算4367安打を記録したイチロー氏(49)=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が4日、静岡県富士市の静岡県立富士高で臨時指導を行った。同氏が高校球児を指導するのは2020年の智弁和歌山に始まり、国学院久我山(東京)、千葉明徳、高松商(香川)、都立新宿(東京)に続き6校目。指導は前日3日からで2日間の「イチロー教室」となった。
守備練習を指導するイチローさん=静岡県富士市の県立富士高校(代表撮影)指導するイチローさん=静岡県富士市の県立富士高校(代表撮影)練習後、部員と記念写真に納まるイチローさん=静岡県富士市の県立富士高校(代表撮影)静岡県立富士高は今年創立100周年を迎えた文武両道の伝統校で、甲子園にも1979年夏、87年春と2度出場。今年からは部員が保育園、小学校などで野球教室を開催し、野球振興にも努めている。
イチロー氏は前回の東京都立新宿高に続いて、自らの興味で指導校を選択。今回の訪問は部員には完全シークレットで、3日の練習でその姿を見せた瞬間には部員から「えっ!」「ガチ?」などと驚嘆の声が上がった。部員の1人が思わず「モノマネの方(=ニッチロー)ですか?」とツッこむと、同氏は「違うわっ」と苦笑した。
あいさつでは「リーダーになって地域に還元する目標があると聞いて来ました」と話し、「これは気持ちいい」とグラウンドでは富士山をバックに記念撮影した。
ベースランニング練習では「これは智弁和歌山から始まって、全ての学校で伝えていること。手は前で振らず、後ろで振る」。また、同高の練習は各メニューが時間で区切られることが多く、「(練習を)時間で決めてしまうと、(例えば)10分後まで体力が持つように全力でいかないよね?人間なので合わせます。本当の限界を見るには効果的じゃない」とアドバイスを送っていた。
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