田中さん(右)は、三笘が昨季まで所属していたベルギー1部サンジロワーズのユニホームを着て記念撮影した(田中雅飛さん提供) サッカー・ワールドカップ(W杯)第12日(1日、ドーハ)1-1の後半6分にゴールラインを割りかけたボールに追いつき、左足クロスで決勝ゴールをアシストしたMF三笘薫(25)。かつて個人トレーナーを務めた田中雅飛さん(24)が番狂わせを演出した「1ミリクロス」の秘密を明かした。
三笘の体のケアをしている田中さん(田中雅飛さん提供)神奈川県川崎市の「ぷらす鍼灸整骨院・向ケ丘遊園院」に勤務する田中さんは、2020年8月から個人トレーナーとして三笘の体のケアを担当した。当時はベルギー1部のサンジロワーズで欧州挑戦の1年目。日々のコンディショニングをサポートした。
「足首が柔らかすぎるとけがのリスクが少し上がるけど、ああいうドリブルができるというメリットもある。ネガティブにとらえず、それを強みにし、けがをさせないようにケアすることを考えました」
マッサージを行うのは毎日2時間。独特のボールタッチを生む足首周辺を最も気にかけた。三笘のドリブルは、柔らかい右足首を大きく内側にひねり、右足外側でボールを扱いながら前に運ぶことでスピードが出る。相手DFを惑わす多彩な突破や、巧みなアウトサイドパスなどは足首が柔らかいから成せる技だ。
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