世界に衝撃を与えた堂安(右)と長友。日の丸を手に雄たけびをあげた(撮影・蔵賢斗) サッカー・ワールドカップ(W杯)第12日(1日、ドーハほか)また堂安だ! 決勝点は田中だ! 最終戦が行われ、E組で日本はスペインに2―1で逆転勝利。勝ち点6の同組首位で、2大会連続の16強入りを果たした。0-1の後半3分に、MF堂安律(24)=フライブルク=が鮮やかなミドルシュートで、初戦のドイツ戦に続く同点ゴール。さらに1-1の同6分には、MF田中碧(24)=デュッセルドルフ=が決勝点。1998年生まれの2人が、日本の夢をつないだ。
誰よりも自分が信じていた「必然」の一撃で、日本を再び救った。MF堂安が得点を振り返り、持ち前のビッグマウスを発揮した。
「なんであそこでフリーだったのか、わからないくらいフリーだった。あれは俺のコース。あそこでフリーにすると、堂安律は危ないので」
そう言って、ニヤリと笑った。途中出場した後半の頭から積極的な守備でスペインを慌てさせ、3分にMF伊東がボールを奪取。パスを受けた堂安の前に、栄光のスペースができた。左足を振り抜いたミドルシュートは、GKシモンの腕を弾き飛ばしてゴールへ。「それほど(コースが)コーナーに行っていなかった。もっとすごいGKと思ってましたけど」。絶体絶命の一戦を「おいしい状況」と公言して挑み、またも主役に君臨。大口も熱を帯びた。
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