後半 ヘディングシュートをする日本・板倉滉(撮影・蔵賢斗) サッカー・ワールドカップ(W杯)1次リーグE組(1日、日本2-1スペイン、ドーハ)7大会連続7度目の出場となる国際連盟(FIFA)ランキング24位の日本は、同7位のスペインとハリファ国際競技場で対戦。前半に1点を先制されたが、後半3分に堂安、後半6分に田中がゴールを決め、2-1で逆転勝利。勝ち点を6に伸ばしてE組1位での通過を決めた。
リベンジに成功した。DF板倉滉(25)=ボルシアMG=が、東京五輪の準決勝で敗れたスペインに雪辱できたことを素直に喜んだ。
「みんな悔しさを忘れていない。その借りを返そうと…。それをW杯で果たせたことはうれしい」
満面の笑みだった。3バックの右で先発。前半11分には先制を許す厳しい展開になったが「あの失点でチームに迷惑をかけたが、1点でとめておけば何とかなるかなと思っていた」。その言葉通りに、後半開始早々に2点を入れて逆転。その後は「2ー1になってからは集中していた。DF陣、GKのゴンちゃん、中盤の選手らも、みんなが必死に守った」と、チーム全員の勝利にうなずいた。
試合後は感極まったのか涙を見せた。「うれしい思いもあるが、次の試合に出られない悔しさも少しあった。みんなに託して、しっかりサポートに回りたい」と板倉。決勝トーナメント1回戦は警告累積2枚のため出場停止。それでも、チーム目標であるベスト8へ進出できれば試合に復帰できる。仲間を信じて、そのときを待つ。
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