契約更改を終え、ベストナイン獲得記念グッズを手にポーズを取る阪神・中野拓夢。左腕に昨年購入した「ハリー・ウィンストン」が輝く(撮影・松永渉平) 阪神・中野拓夢内野手(26)が1日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3300万円増の年俸7000万円でサインした。自身初の首位打者のタイトルに加え、今オフは2年連続での高級腕時計の購入を目指す〝コレクター宣言〟を口にした。二塁起用される来季に向けてモチベーションをさらにアップさせ、岡田阪神を攻守で支える。(金額は推定)
箱のふたを開けると、キラキラと光る宝物が整然と並んでいる。そんな光景を、中野が〝コレクター宣言〟から現実にする。契約交渉を終え、3300万円増の年俸7000万円でサインし、自身初の打撃タイトル獲得へ闘志を燃やした。
「また盗塁王を取りたい気持ちがあるんですけど、やっぱり打撃のタイトルで首位打者は自分の中でも取りたいタイトルでもある。来年はそこを狙っていきたい」
今季は135試合に出場し、リーグ3位の157安打を放って打率・276を記録。レベルアップは必須で、「このオフでもう一度頭の整理をしながら、配球とかを練習できれば来年につながる」と成長を期した。
昨季の盗塁王、今季のベストナインに次ぐ勲章を目指す前に、もう一つのコレクションを増やす。昇給分の使い道は「新しく時計を買おうかな」と照準を定めた。背番号51は「オフになって少し余裕ができたときに先輩と話しながら。話してると欲しくなっちゃう。1年間頑張ったご褒美で」と声を弾ませた。
昨年の契約交渉後に100万円を超える米国の高級ブランド「ハリー・ウィンストン」の腕時計を購入した。今年のイメージは「いやー、難しいですね」と悩ましげ。いずれもスイスの高級時計メーカーの「パテック・フィリップ」、「オーデマ・ピゲ」に目移りしているという。さらに普段着の際につける腕時計の購入も検討。本職へのモチベーションにつながるから、こだわり抜く。
中野は「出塁率(・301)を上げれば、打率に関しても上がる。チーム打撃もやっていないといけない。そういうところも大事に来年はやっていきたい」と力を込めた。退寮してより自覚を強めてオフを過ごし、来季は首位打者という最も輝くご褒美をゲットする。(新里公章)
★中野の欲しい時計は… 「パテック・フィリップ」は高級腕時計の中でも最高峰とされるスイスの高級時計メーカー。1839年に創業され、自社一貫製造の世界一高価な腕時計を販売する。1000万円を超えるものもあり、過去にはオークションで30億円を超えて落札されたことも。「オーデマ・ピゲ」もスイスの時計・宝飾品メーカーで、1875年に設立。ロイヤル・オークと呼ばれるスポーツウォッチが代表的なモデルで、定価でも数百万円となっている。
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