勝利し歓喜の日本・吉田麻也(中央)=ハリファ国際競技場(撮影・蔵賢斗) サッカー・ワールドカップ(W杯)1次リーグE組(1日、日本2-1スペイン、ドーハ)7大会連続7度目の出場となる国際連盟(FIFA)ランキング24位の日本は、同7位のスペインとハリファ国際競技場で対戦。前半に1点を先制されたが、後半3分に堂安、後半6分に田中がゴールを決め、一気に逆転した。そのまま2-1で勝利し、勝ち点を6に伸ばしてE組1位での通過を決めた。主将のDF吉田麻也(34)=シャルケ=は勝利に安堵しつつ、さらなる高みを見据えた。
スペインの猛攻を防ぎ切り、大国2つを倒して16強入り。まずひとつ重責を果たしたDF吉田は、心からの安堵を込めて語った。
「嬉しいです。感想は、いやー、嬉しいです。すいません、語彙がなくて」
前半12分の失点は、センターバック同士でマークを見失ったミスの末のヘディング弾をだった。ただ、ぶれることはなかった。同じ布陣で1失点のまま耐え、後半に勝負をかけた。「5分、10分くらい前からプレスに行こうと。後ろはリスクはありましたけど、うまく律が点を取ってくれた」。田中の逆転弾後、ロスタイムも含めて40分以上を耐え抜いた。「ブロックを作れば、スペインも崩すのはなかなか難しいと分析があった。最後まで気を緩めず戦えたのがよかった」と奮闘を誇った。
スペインとドイツがいる難しいグループを1位通過。日本サッカーにとっては快挙だが、主将は当初から掲げていた初の8強入りを見据える。「あくまで自分たちの目標はベスト8の壁を破ること。ここで気を緩めず、満足せずやって、自分たちが新しい景色を見たい。それが日本サッカーの発展に絶対つながるので」。力強く宣言した。
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