W杯カタール大会1次リーグE組最終戦で、日本は12月1日午後10時(日本時間2日午前4時)にドーハのハリファ国際競技場でスペインと対戦する。勝てば2大会連続4度目の決勝トーナメント進出が決まり、負ければ敗退となる決戦へ向け、元日本代表GKでサンケイスポーツ専属評論家の小島伸幸氏(56)が提言した。
まず言いたいのは、スペインにも余裕はないということ。1次リーグ突破が決まっていない状況で日本戦を迎える。負けられないのは相手も同じ。戦い方のポイントは3つある。
❶パスを限定させろ 誰が起用されるか分からないが、スペインの中盤3人はパス交換がうまい。相手のDFラインから中央へボールが渡らないように、1トップの前田らはパスコースを切ってほしい。相手がサイドへとパスを出すように前線から圧力をかけ、ボールがサイドに入ったところで数的優位をつくって奪いに行きたい。
❷前線の3人は運動量を保て 引いて守る必要はないし、前から攻めることは大事。前田を含めた前線の3人はとにかく走り回って、前線からの守備を徹底してほしい。相手のDFラインに自由にパスを回されるとやっかいだ。3人はかなり運動量を求められることになるが、走らないと勝負にならない。
❸久保、三笘はジョーカー起用しろ スピードだけでなく、ドリブルでもクオリティーの高さを持っているMF久保、MF三笘は後半の勝負どころで起用してほしい。彼らが先発して後半に疲弊したら、攻撃でプラスにならないし、守備ではマイナスになる。ドイツ戦で久保は、相手に体を当てられて吹き飛ばされていた。それでは厳しい。攻撃に専念できる場面で起用した方が、彼らも生きると思う。(サンケイスポーツ専属評論家)
この記事をシェアする