大相撲の元関脇安美錦の安治川親方(44)が部屋付きの伊勢ケ浜部屋から独立し、「安治川部屋」を新設する。1日に東京・墨田区の両国国技館で開かれた日本相撲協会理事会で承認された。
新たな部屋は当面、東京・江東区の仮住まいでスタートし、来年7月に同区内の建物に転居する予定。安治川部屋に所属する力士は現時点では1人。母親が安治川親方の妹にあたる、おいの桜庭が伊勢ケ浜部屋から転属する。
青森・五所川原農林高で今年の東北大会100キロ未満級で2位となった桜庭は、11月の九州場所で初土俵。前相撲を取って新序出世となり、来年1月の初場所(8日初日、両国国技館)から番付にしこ名が載る。
安治川親方は令和元年名古屋場所限りで現役を引退。22年半の現役生活で歴代1位タイの関取在位117場所を記録。引退後は早大大学院スポーツ科学研究科の修士課程(1年制)に合格し、親方の傍らスポーツビジネスなどを学んだ。
5月末にはコロナ禍の影響で引退から約3年を経て開催された引退相撲で断髪式を行い、「自分の部屋を持つことは一つの夢」と語っていた。
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