巨人・坂本勇人内野手(33)が30日、東京・大手町の球団事務所で契約交渉に臨み、来季は年俸固定の複数年契約のため、現状維持の年俸6億円で更改した。球団最長に並ぶ8年間務めた主将の座を託す岡本和真内野手(26)のサポートを約束した。(金額は推定)
坂本は来季の巻き返しを誓った(球団提供)左袖のCマークは外れても、責任感は消えない。坂本は自身の後を継ぐ新主将・岡本和の成長を認めた上で、支えたいという思いも口にした。
「実績のある選手が年上に何人もいる。僕の(就任した)時もそうで、気を使いながらやってしまうとは思う。彼の話を聞いて、やりやすいようにサポートしたい。一人で背負い込みすぎないようにしてあげたい」
坂本は2015年、戦後の球団史上最年少で「第19代主将」となった。前任の阿部(現ヘッドコーチ)らに助言をもらい、その阿部に並ぶ球団最長の8年間で絶対的リーダーに成長した。自身と同じ26歳で主将に就く後輩に、今度は自らが兄貴分として寄り添う。
主将の負担を減らすためにも再起を図る。16年目の今季は右膝の内側側副靭帯損傷、腰痛と2度の長期離脱が続き、遊撃に定着した2年目以降最少の83試合出場、5本塁打。「すごくコンディションに苦しんだ。全然打球が飛ばないなとか、いろいろ思うことがあった」。自身と向き合う時間が増す来季は、強打の遊撃手の姿を取り戻す。
来年1月の自主トレは楽天・吉野や西武・長谷川ら他球団の〝新弟子〟も加えた7人で猛練習を積む。「長打を意識してオフからやりたい。バットを振ることが大事。素振りは部屋でもできるので、暇があったら振りたい」。頼れるボスは復活に燃えている。(谷川直之)
この記事をシェアする