退団が決まったマクガフ。ファンにも愛された存在だった ヤクルトのセ・リーグ2連覇に貢献した守護神のスコット・マクガフ投手(33)が米大リーグ移籍を目指して退団することが30日、分かった。奥村政之編成部国際グループ担当部長が、この日が提出期限だった保留選手名簿から外すと明かした。2019年に入団した右腕は、今季38セーブを挙げるなど4年連続で50試合以上に登板。同部長は「年齢的にも最後のチャンス。本人の希望を後押ししようという結論になった」と球団として快く送り出す考えを示した。
大リーグ復帰の夢を追いかける守護神を、感謝とともに送り出す。奥村編成部国際グループ担当部長が、マクガフが今季限りで退団すると明かした。
「退団となります。本人と話して『大リーグ復帰を目指して挑戦したい』ということだった。年齢的に最後のチャンス。『頑張ってこい』と本人の希望を後押ししようという結論になった」
この日が提出期限で、12月2日に公示される保留選手名簿から外した。当初は残留に向けた話し合いを行い、今季年俸110万ドル(約1億5260万円)から大幅増の好条件を提示していたが、米球界挑戦の話が持ち上がり、球団が快く送り出す方針を決めた。
大リーグ通算6試合の登板だったマクガフは、2019年にロッキーズ傘下のマイナー3Aから入団。日本の野球を学んで成長を続け、4年間で通算236試合に投げ15勝8敗80セーブ、防御率2・94の成績を残した。昨季からは抑えを務め、今年8月17日の阪神戦(神宮)では両リーグ最速で30セーブに到達。球団で2度以上30セーブを記録したのは高津監督、林昌勇、バーネットに次いで4人目となった。
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