W杯カタール大会1次リーグE組最終戦で、日本は12月1日午後10時(日本時間2日午前4時)にドーハのハリファ国際競技場でスペインと対戦する。勝てば2大会連続4度目の決勝トーナメント進出が決まり、負ければ敗退となる決戦へ向け、元日本代表MFでサンケイスポーツ専属評論家の本田泰人氏(53)が提言した。
スペインにボールを持たれる時間が長くなるだろうが、日本の時間帯も必ず来る。そこをモノにできるかどうか。ポイントを3つ挙げたい。
❶時間を限定してハイプレスで戦え 前半の立ち上がりに、怖がらず高い位置を取って戦う時間をつくること。相手のGKシモンは何かおどおどしていて、迷っている感じもある。前から行けばチャンスはある。吉田を中心にDFラインが高い位置を保ち、全体を押し上げることはできると思う。そこはトライしてほしい。
❷ボールの取りどころを考えろ 普通は両サイドの高い位置が奪いどころだが、この前のスペイン-ドイツを見た限りでは、アンカー(中盤の底)のMFブスケツが狙い目になるのではないかと思う。全盛期と比べて明らかに動きに切れがなく、フィジカルも落ちているように見える。ブスケツが日本戦に出ないという報道も見たが、出てきてほしいね。仮に、そこでボールを奪えなくても日本のゴールからは遠い位置だからピンチにはならない。何度かチャレンジして、ボール奪取できればチャンスが拡大するはずだ。
❸MF三笘を先発で起用しろ 相手の4バックは高い位置を取るので、DF裏のスペースは十分にある。日本はボールを奪ったあとのカウンターを狙うのであれば、2列目の右に伊東、左に三笘を置き、両サイドのどちらかで勝負をかけるのがいいと思う。2人は警戒されていると思うが、それでも突破できるスピードがある。
とにかく、我慢。まずは失点しないこと。ここは奮起してスペインに勝ってほしい。(サンケイスポーツ専属評論家)
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