男子ゴルフの今季最終戦「日本シリーズJT杯」は、12月1日から4日間、東京・東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)で開催される。11月30日はプロアマ戦が行われ、前週に今季の賞金王を確定させた比嘉一貴(27)=フリー=が出場し、最終調整。「JTカップは選ばれた人しか出られない特別な大会。その中で最後優勝して締めくくるっていうのはプロとしてすごい憧れる。いい一年の締めくくりという部分では優勝して今年を締めたい」と意気込んだ。
今季4勝し、前週の「カシオ・ワールドオープン」で賞金王になり迎える最終戦。2019年に初出場し、4年連続4回目の出場で、「今まで以上にいいプレーができるのかなと思う」。過去3回の出場は持ち球のドローボールで攻めていたが、今年は「フェードも打てるようになったので、フェード向きのコースということで、ティーショットがいつもよりはうまく打てているなという感覚はある」と手応えを感じている。
今週の優勝賞金は4000万円。比嘉は前週までで1億8004万1233円を獲得しており、今週勝てば、年間獲得賞金が2億2004万1233円に。1973年のツアー制度施行以降では2001年に伊沢利光が獲得した2億1793万4583円を超える最多獲得賞金額となる。「2億突破も、世界ランク上げるのも優勝しないと。細かいことを考えず、記録はご褒美と思って。優勝するしかないですね」とあくまで気にせずに頂点だけを見る。
この大会の過去最高成績は昨年大会の12位。初めて賞金王として挑む今季最後の戦いに向け「賞金王になったというのはとりあえず置いといて、気を引き締めて。ベストを尽くしてやれることをやりたい」と力強かった。
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