JR西日本は30日、利用者が少ないローカル線の2019~21年度平均の収支を公表した。対象とした1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)が2000人未満の17路線30区間のうち、28区間で17~19年度よりも収支率が悪化した。沿線人口が減少する中、新型コロナウイルスの影響が直撃した。今後、地元自治体と存廃を含めた運営の在り方の協議を急ぐ方針だ。
収支率は費用に対する収入の割合を示す。新型コロナの影響で利用客数が減少し、経費削減でも追いつかなかった。本業のもうけを示す営業損益は30区間の全てが赤字だった。
JR西は、自治体との協議のための参考資料として、4月にローカル線の収支を初めて公表。17~19年度の営業損益は今回と同様、全区間で赤字だった。
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