ファイルQT第2日(30日、岡山・JFE瀬戸内海GC=6442ヤード、パー72)来季前半戦の出場優先順位を決める最終予選会。来季のシードを持たない96人が出場し、時折り10メートルを超える強風が吹く中、6位から出た今季メルセデスランキング71位の木下彩(23)=長府製作所=が1イーグル、4バーディー、2ボギーの68で回り、通算8アンダーで首位と2打差の2位に浮上した。
木下は最終18盤(パー5)でピンまで残り215ヤードの2打目をピンそば50センチにつける会心のショットで奪ったイーグルに「めちゃ完璧。一瞬、(カップに)入るかもと思った。気持ち良く上がれて良かった。しっかりQTを通って来年もレギュラーツアーに出たい」と満足そうに話した。
4週前の最終プロテストに合格した中部学院大3年の荒川怜郁(21)=フリー=も68で回り、通算6アンダーで首位と4打差の4位。同ランク88位でシード落ちした若林舞衣子(34)=ヨネックス=が4バーディー、2ボギーの70と2つ伸ばし、通算10アンダーで単独首位をキープした。3打差の3位はプロ2年目の浜崎未来(22)=TSKグループ。同ランク81位で継続中では最多だったシードが20年連続で途切れた李知姫(43)=韓国=は46位から出て、76と崩れて通算3オーバーの73位に後退した。同QTは4日間、72ホールのストロークプレーで行われ、35位前後が前半戦に出場できる目安となる。
この記事をシェアする