笑顔を見せる(左から)町野修斗、久保建英、鎌田大地、相馬勇紀、守田英正ら =ドーハ(撮影・村本聡) サッカー・日本代表合宿(29日、カタール・ドーハ)W杯カタール大会の1次リーグ最終戦・スペイン戦に向け、戦術部分を非公開にして練習を実施した。MF鎌田大地(26)=フランクフルト=はコスタリカ戦の不調にも自信を失わず、スペイン戦の勝利を目指す。
一喜一憂する列島をよそに、MF鎌田は淡々と牙を磨いた。同郷のDF長友とパス練習で感覚を確認。スペイン戦に向け準備を進めた。
「自分たちの結果次第で、上がれる可能性が残っている。他力じゃないし、自分たちでどうにかできるチャンス。自分たちの手の中に全てがある」
勝てば無条件で1次リーグ突破を決められる状況を歓迎した。27日のコスタリカ戦ではW杯2戦連続のフル出場。トップ下やシャドーでプレーしたが、前半からゴール前では精彩を欠いた。後半43分、絶好機で放った右足シュートもGKに防がれ「今シーズンの自分じゃ信じられないほどイージーなミスが多かった。(原因は)僕も考えましたけど、正直わからない」と語った。
もっとも、鎌田の自信はこの程度では揺らがない。5月に欧州リーグを制し、今季はフランクフルトで公式戦12得点。度重なる苦境に負けず積み重ねた実績も、強固な幹となって自らを支えている。2戦連続フル出場の後だが「コンディションが悪いって言って、自分がよくない理由にしたいくらい」と笑いながら万全を強調した。
「だめだったらただの実力不足ですね。気にしてても何もいいことない。後悔するなら、終わってからいくらでも時間はある。僕は自分に対しても、今までやってきたことにも自信がある。自分を信じてやるだけ」
鎌田が力を込めた。強烈な自負を原動力にして、打倒スペインに全精力を注ぐ。
この記事をシェアする