男子ゴルフの今季最終戦「日本シリーズJT杯」は、12月1日から4日間、東京・東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)で開催される。11月30日はプロアマ戦が行われ、今季1勝で2年ぶり13度目の出場となる石川遼(31)=CASIO=が最終調整。2019年大会以来3度目の大会制覇に向け、「優勝争いをする気持ちは十分すぎるほどある。いいオフにつながるような試合にしたい」と力強かった。
2年ぶりに帰ってきた最終戦の舞台。「グリーンがきれい。明日以降、もう少しスピードが速くなる予想をしながらグリーンの切れ方を見ました。ラフも例年より元気」とコースの印象を語った。
今季は「三井住友VISA太平洋マスターズ」で3年ぶりの優勝を手にし、賞金ランクは前週までで10位。「あっという間だった。調子の波はシーズン通してそんなになかったです」と振り返る。課題に挙げたのは3年ほど前から改造に取り組んできたスイングの再現性や、アプローチなどのグリーン周り。「まだまだ、全て完成度を上げていきたい」と上だけを見ている。
一年を振り返ると、若手選手の活躍が目立ったシーズンだった。前週まで25戦中20代(優勝当時)が優勝したのは19試合(11人)。さらに、優勝者ら30人だけが出られる今大会の平均年齢も若年化し、大会出場者の最年少は、19歳の長野泰雅。31歳の石川とはひと回りも違う。「えー。そうなんだ。僕も今大会の出場者の年齢でいうと上から数えたほうが早いですし、若くなっている流れ自体はいいことだと思う。はまると手がつけられない選手が多い。若い選手が東京よみうりでどんなゴルフをするのか見ものです」と期待をかける。一方で、「(壁になりたい気持ちは)ありますね」と主役の座を譲る気はない。
常にツアーの中心を走ってきた石川。15、19年大会覇者が、大会3度目Vでツアーをさらに盛り上げる。