後半、コスタリカ・ナバスの好セーブに阻まれた日本イレブン。コスタリカに敗れた ■11月29日 「人生には三つの坂がある」とは小泉純一郎元首相の言葉だ。「上り坂、下り坂、そして『まさか』…」。ドイツという急勾配の上り坂は上り切ったが、コスタリカという一見楽な下り坂で足を滑らせ「まさか」の転倒。ドイツにしても日本に負けたのは「まさか」。サッカーW杯は至る所に「まさか」ありだ。
コスタリカ戦の敗戦についてはいろんな人がいろんなことをいっている。ドイツ戦では後半の思い切った選手交代がズバリ的中し、「神采配」「マジック」ともてはやされた森保監督には「どうしてあのスタメンになったのか」「攻撃のアイデアが乏しい」などと一変して手厳しい指摘も。
一番動きがよかった三笘が交代出場したのは後半17分、その後22分には伊東が入った。「両サイドの2人はもっと早く出てよかった。点が入りそうで入らず、何となく押しているような試合は監督は一番動きづらいのはわかるが」とある専門家。動き出したところで思わぬ失点とは間が悪すぎた。
スペインとの最終戦(日本時間12月2日)で負ければ敗退の崖っぷち。引き分けならドイツ-コスタリカの結果次第となり、こちらも引き分けなら得失点差で日本が突破する。しかし、敗色濃いスペイン戦で死に物狂いでドローに持ち込んだドイツの底力からすればあまりアテにしない方がよさそうだ。とにかく勝つしかない。
ゴールデンタイムのコスタリカ戦(テレビ朝日系)の世帯視聴率は42・9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。スペイン戦は午前4時。「まさか」を漢字で書くと当て字の「真逆」でまさに正反対の時間帯だが、いい方の「まさか」を期待して超早起きで応援するとしよう。(今村忠)
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