スペインとの決戦を前に東京五輪を回想…日本代表MF相馬勇紀「あの時はアセンシオの左足一発に泣いた」 日本代表MF相馬勇紀がスペイン代表戦に向けた意気込みを語っている。
カタール・ワールドカップ(W杯)グループEで初戦のドイツ代表戦に勝利したが、第2節でコスタリカ代表に敗れた日本。順位は首位スペイン(勝ち点4/得失点差7)、2位日本(3/0)、3位コスタリカ(3/-6)、4位ドイツ(1/-1)の並びで、最終節では日本vsスペイン、コスタリカvsドイツが同時開催される。
日本が決勝トーナメント進出を果たすために最も望ましいのは、スペインを相手に下克上を起こすという結果。引き分け以下でも可能性はあるものの、その場合は他会場の結果が大きく影響する。
29日のオンライン取材に応じた相馬は、2021年の東京五輪準決勝スペイン戦について「僕は延長戦から出たんですけど…」と振り返りつつ、以下のようにスペインの強さを分析した。
「(スペインは)延長戦の最後の最後まですごく、当時の印象は全員のパワーも残っていたし、迫力もあって、力のある選手が多いなと。あの時はアセンシオ選手の左足一発に泣いた試合ではったので、今回も注意しないといけない左足だと感じます。レベルは違えど(東京五輪で)U-24でやった時は結構ハメに行ってもシャドーの選手とアンカーの選手の中盤3枚の連係でハマったところをシャドーが落ちてきてアンカーに当てて(サイドを)逆に変えるというのを一生やられていたというのを覚えていて」
とはいえ、スペインは第2節でドイツと対戦して1-1でドロー。強豪同士の対決ではあったが、ドイツのスペイン対策から学べる部分もあると感じたようだ。
「この間の(ドイツとの)試合も(スペインの中盤の動きは)そうだったので。ドイツがショートカウンターを出来てきた時はアンカーのところにしっかりとマークがついて潰せていて、そういったところで守備がハマっているなと一昨日の試合も見て感じたので、そこが一つポイントになるかなと思います」
また、五輪のスペイン戦では延長戦の末にアセンシオが左足の強烈なシュートを決め切り、決定力の差を見せつけられた。そこから最後の部分のプレーを向上させることを誓ってきた相馬だが、コスタリカ戦については「FK一本だったりを決め切れていない」と反省する。次戦ではさらにチャンスの少ない展開となることも予想されるが、相馬は結果に結びつけようと意気込んでいる。
「胸を張って成長できたと言えるものではないですが、あの時(五輪スペイン戦)はクロスを上げるときも外したり、抜きに行ったりすることができていませんでした。ドリブルなら深いところまでえぐるのもそうだし、この間もFKを決められなかったので、次は決められるように準備したいです」
決勝T進出を懸けて決死の思いで臨むスペインとのグループE最終節。日本サッカーの歴史の転換期となり得る一戦は、12月2日の早朝4:00にキックオフが予定されている。(Goal.com)
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