宝塚歌劇団星組新人公演「ディミトリ~曙光に散る、紫の花~」が29日、兵庫・宝塚大劇場で上演された。
主演を務めた天飛華音(あまと・かのん)はラストイヤーで3度目の大役。「私自身も3度目ということに対する意識はかなりありました。今までは自分に必死になってしまったので、きょうはこの大劇場で新人公演をさせて頂けるのは最後なので、お客さまとの空間を大事にしたいと思って臨みました」と終演後に振り返った。
異国生まれの王配となり、冷たい目を向けられ、国と愛する女性と恩人の間で、裏切り、裏切られるという決断に葛藤する姿を安定感ある芝居で見せた。
トップスターの礼真琴(れい・まこと)からは「早替わり室のところに礼さんから『命を懸けて頑張れ』とメッセージを書いていただいて、それが着替えるたびに目に入ったので、とても力を頂きました」とエールを送られた。
また、入団2年目の藍羽(あいは)ひよりは107期から初のヒロイン。「このお役をさせていただくことが決まったときは不安や焦りが駆け巡ったのですが、たくさんの上級生の方に本当に支えていただいて、私一人では絶対にこの舞台に立てなかったし、皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と初々しく語った。
この記事をシェアする