1次リーグE組最終戦で日本と対戦するスペインの「弱点」をサンケイスポーツ専属評論家の本田泰人氏(53)が分析した。
スペインの弱点は2つあると見る。まずは両サイドバック(SB)の裏のスペース。ドイツ戦では右がカルバハル(Rマドリード)、左はアルバ(バルセロナ)が先発して2人とも高い位置を取っていた。アルバは運動量があるが、カルバハルは上下動が苦手だ。その裏のスペースが弱点になる。日本は、長友がいる左サイドからスピードに乗って攻めればチャンスが広がるだろう。
もう一つは、最終ラインや守備的MF(ボランチ)が交代した直後に生まれる連係のずれだ。ドイツ戦ではアルバが後半37分に交代。倒れ込んで痛そうなしぐさを見せていたから、プラン通りの交代だったかは分からないが、19歳のDFバルデ(バルセロナ)が代わりに入った1分後にドイツに同点ゴールを許した。それまで守備の連係ができていても、交代直後は崩れることがある。堅い守備に定評があるスペインだが、その一瞬が狙い目になるだろう。(サンケイスポーツ専属評論家)
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