判定で内藤大助(左)を破り2階級制覇に成功した亀田興毅 侍ジャパンを超えた。プロボクシング「亀田3兄弟」の長男・興毅が、内藤大助に判定勝ちし2階級制覇を達成した、2009年11月29日のWBC世界フライ級タイトルマッチ(TBS系)の平均視聴率は関東地区で43・1%(ビデオリサーチ調べ)をマーク。同年3月に行われた野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第2ラウンド1組1位決定戦の日韓戦で記録した40・1%を上回った。
世紀の一戦への注目度はケタ外れだった。07年10月、次男・大毅が内藤に挑戦した際、兄弟は度を過ぎた挑発行為など相手を侮辱する言動だけでなく、ボクシングを冒とくする反則行為を繰り返し、亀田家の名前は地に落ちた。一家にとって2度目の内藤戦は復権をかけた、背水の闘いだった。WBA世界ライトフライ級に続く2階級制覇を成し遂げた興毅と、顔面を破壊されながら12回を闘い抜いた内藤の激闘は日本国民のほぼ半分が見守っていた。6度目の防衛に失敗し王座から陥落した内藤の故郷、北海道(札幌地区)では平均視聴率50・6%をマークした。
「視聴率を意識して試合をしているわけちゃうけど、内藤選手に勝つことができて、(強さを)証明できてうれしい」
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