スペイン代表モラタ、監督L・エンリケに抱える感謝の気持ち「自分が全国民の敵になったと感じたとき『私のチームはモラタ+10人だ』と言ってくれた」 スペイン代表FWアルバロ・モラタは、同チームを率いるルイス・エンリケ監督に大きな恩義を感じているようだ。
昨年、スペインが最終的に準決勝まで進出したEURO2020で、モラタは決定機を決めきれないなどして、国民から厳しい批判の対象となっていた。そんなとき、L・エンリケ監督が彼のことを救ったのだという。
スペイン『マルカ』とのインタビューに応じたモラタは、当時のことについて次のように振り返っている。
「彼は僕にとってあまりに大きな助けだった。説明するのは難しい。彼は僕のキャリア、人生の中でも、最も困難な時期に信頼を寄せてくれたんだ。あのとき、僕は全国民が自分の敵だと感じていた。とても辛い状況だったけど、でも彼は皆を相手取って僕を守ってくれたんだよ。彼の信頼に応えたいと思っている」
「L・エンリケの存在を最も近く感じた瞬間? EUROの2試合目、ポーランド戦前だ。僕は廊下で、記者会見に出席するのを待っていた」
「あの日、僕は目を覚まして、携帯を見る気になれなかった。妻、両親、子供たちと話をするだけだった。それから話す意欲もなく会見へと向かったんだ。僕は廊下で、L・エンリケが話し終わるのを待っていた。すると、こんな言葉が聞こえてきたんだ。『(私のチームは)モラタとほか10人だ』という言葉がね」
「僕はそこで理解したんだ。ピッチ上のことだけ考えていてもいけないって。ピッチ内外で、チームのために全力を尽くさないといけないってね。そしてプレーして、その後に交代するときには、もう死ねると感じていなければならないんだ」
モラタはカタール・ワールドカップ初戦のコスタリカ戦(7-0)で、途中出場から1ゴール1アシストを記録している。
「最近、自分が18〜19歳のとき、120%の力を出してプレーしていたことを思い出した。でも監督はこう言うんだ。80でも120でもなく、100%でなくてはいけないって。そうして、僕は初戦でゴールを決め、ガビのゴールもお膳立てした。とても満足しているよ」(Goal.com)
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