メディアカンファレンスに臨む東京SG・斎藤直人=東京都千代田区(撮影・福島範和) 12月17日に2シーズン目が開幕するラグビーのリーグワンは28日、全チームの選手代表らが参加して東京都内で記者会見を開いた。昨季2位の東京SG(旧サントリー)で今季主将を務める日本代表SH斎藤直人(25)は「もちろん優勝」とリーグワン初制覇、前身のトップリーグ(TL)を含めれば5季ぶりの日本一を目標に掲げた。秋の日本代表での経験を生かし、チームを引っ張る。
メディアカンファレンスで写真撮影に臨む(前列左から)BL東京・リーチマイケル、埼玉のベン・ガンター、東京SG・斎藤直人、東京ベイ・根塚洸雅(後列左から)BR東京・武井日向、相模原・岩村昂太、静岡・奥村翔、トヨタ・古川聖人、横浜・梶村祐介、神戸・李承信、東葛のレメキ・ロマノラヴァ、花園のクウェイド・クーパー=東京都千代田区(撮影・福島範和)約3カ月に及んだ秋の日本代表活動を終え、国内最高峰リーグでの戦いに目を向けた。東京SGのSH斎藤は今季、HO堀越康介(27)と共同主将を務める。目標を問われると、鋭い視線で言い放った。
「伝統あるチームで主将ができるのは光栄。ターゲットはもちろん優勝。選手として100%のパフォーマンスを出すことが主将として大前提。まずは自分のパフォーマンスに集中したい」
桜の戦士として欧州で戦った今月12日のイングランド戦(●13-52)と20日のフランス戦(●17-35)は連敗したものの、斎藤はトライを奪取。「仕掛けることやチームをリードすることは自信になった」と手応えを得た。
さらに、HO坂手淳史主将(29)らからキャプテンシーを吸収。「テストマッチでは一つのミスが試合を左右する。厳しい意識をチームに浸透させられれば」と、代表での経験を東京SGに還元する姿勢を見せた。
チームはリーグワン初年度の昨季を含め、TL時代の2018年度から3季連続(19年度はシーズン打ち切り)で、プレーオフ決勝で涙をんだ。今季は田中澄憲新監督(46)の下、どこからでも点を狙う「アグレッシブ・アタッキング・ラグビー」(攻撃型ラグビー)を強固にするため、モールの強化に注力している。復帰した日本代表FB松島幸太朗(29)にも期待が高まる。
来週、チームに合流予定の斎藤は「リーグで成長し、日本代表に臨めれば」と来秋のW杯フランス大会も見据えた。名門の神奈川・桐蔭学園高、早大でも主将を任された9番が、東京SGを優勝へと導く。(石井文敏)
開幕節カード表◆リーグワン・大会方式 1~3部とも12月17日に開幕。来秋のW杯フランス大会を控える日本代表の活動を考慮し、昨季より開幕時期を早めた。12チームによる1部は昨季と同様にA、Bの2組に分かれて同組内で2回戦総当たりのリーグ戦、別の組のチームとは1試合ずつ交流戦を行う。レギュラーシーズン16試合の上位4チームがトーナメント方式のプレーオフに進み、決勝は来年5月20日。2部は6チーム、3部は昨季から1減の5チームが参加。入れ替え戦も行う。
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