記者会見する三重県鈴鹿市の末松則子市長=28日午前 三重県鈴鹿市は28日、日本フットボールリーグ(JFL)鈴鹿ポイントゲッターズ運営会社が同市で計画するサッカースタジアムについて、運営会社に建設中止を求めたと明らかにした。資金調達などの見通しが立たないことが判明したためで、末松則子市長は記者会見で「市民との信頼関係の面から困難と判断した」と説明した。
三重県の一見勝之知事は同日の記者会見で、同市の中止要請について「残念なことだ」と述べ、今後に関しては「Jリーグ規格ではなく、スタジアムを造るという判断はある。まずは鈴鹿市の判断を待ちたい」と話した。
市によると、25日に運営会社に状況の報告を求めたが、オーナーが大部分を保有する株式の譲渡先が不確定で資金調達の進展がないと説明があった。市はガバナンス(統治)体制が不十分だと判断し、28日午前に運営会社に中止と計画に関する協定書の解除を申し入れた。
チームには元日本代表の三浦知良選手らが所属している。
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