トークコーナーの後にはミニゲーム形式の「野球シチュエーションマッチ」にも参加し「1番・一塁」で出場。一回の打席では三塁へのボテボテのゴロに全力疾走するなどハツラツとしたパフォーマンスで球場を盛り上げた。夢がかなえば、12年の春夏連覇以降、どんな日も藤浪の味方だった甲子園ともしばしの別れとなる。「(ここまで)いろいろあったなと思いながら一日過ごしていた」と感慨深げだった。
虎トーークで発言する藤浪晋太郎=甲子園球場(撮影・松永渉平)現在は鳴尾浜を中心に自主トレを行っている。自身が置かれた状況については「まだポスティングを正式に申請していない段階。期限が、申請してから45日間しかないので、出すタイミングも考えないといけない」と説明した。ポスティングシステムの申請を開始し、米大リーグの球団との交渉がまとまれば、もう飛び立つだけだ。かなえたい夢がある。帰ってきたい場所もある。やるしかない。
「成績を出してアメリカに行くのがベストな形だったんでしょうけど、そうではない中、応援してくださる方が多いので、一生懸命、結果で恩返しできたら」
イベントの最後にはグラウンドを一周し、スタンドからの拍手や声援に応えた。虎党の思いを胸に、藤浪は野球人生の第2章を切り開く。(織原祥平)
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