リーグ戦5連覇を達成し、写真撮影に臨む東海大の選手たち(撮影・福島範和) 関東大学リーグ戦最終日(27日、東海大67-5日大、秩父宮)最終節が行われ、東海大が日大に大勝し、6勝1敗の勝ち点31で5年連続12度目の優勝を達成した。5連覇は1999~2003年の関東学院大に並んで最多。2位は法大を42-32で退けた流通経大。今季29年ぶりに1部に昇格した東洋大が立正大を34-21で制し、3位となった。上位3チームが全国大学選手権に進み、東洋大は初出場。東海大は12月25日の準々決勝から登場する。
ノーサイドの笛に、東海大のCTB伊藤峻祐主将(4年)が胸をなで下ろした。5連覇達成だ。
「うれしい。ディフェンスに集中して、前に出て相手にプレッシャーをかけることができた」
防御から流れを作った。日大の幅広く展開する攻撃を鋭い出足で封じた。ブレークダウン(ボール争奪戦)で優位に立ち、SH清水麻貴(4年)の2トライなど大量9トライ。日大を1トライに抑えて完勝した。
9月11日の初戦で東洋大に24-27で競り負けた。木村季由(ひでゆき)監督(56)は「隙や油断があった。あの敗戦があったからこそ正しいプロセスを踏めた」と振り返る。チームで話し合いを重ね、ダッシュ練習では最後まで走り切るなど細部までこだわり、不戦勝1を含む6連勝につなげた。
全国大学選手権は過去3度決勝に進みながら優勝はなく、昨季は準決勝で明大に敗れた。「(リーグ戦優勝は)あくまで通過点。目指しているのは日本一。ここからが大事」と、主将はかぶとの緒を締めた。(石井文敏)
■4大会ぶりに大学選手権出場を逃した日大・FL平坂桃一主将(4年) 「ミスから流れを取り戻すことができず、相手のペースになった。悔いが残る」
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