【統合DB再出力:G20200317TTT0700411G10000002】【社会的養護啓発プログラム「こどもギフト」座談会】座談会を終え、ポーズをとる政治評論家・有馬晴海氏 =東京・大手町 (撮影・長尾みなみ)【撮影日:2019年01月22日】 岸田政権の閣僚辞任ドミノ、まだまだ終わりそうにない。寺田稔総務相の辞任で3人目となり、今度は秋葉賢也復興相に照準が移った。秋葉氏は国会で釈明に追われる中、復興庁は秋葉氏の福島視察出張を中止すると25日に発表。こんなことで政治が停滞するのは、国民にとって不利益と言わざるを得ない。
それにしても、〝影武者〟とは…。長い間永田町をウォッチングしてきたが初耳だ。昨年の衆院選期間中、「秋葉けんや」と書かれたたすきをかけた若者が街頭に立っている写真が国会で野党側から提示された。名前の上部に小さく「次男」とかかれていたという。秋葉氏は「指摘されて、すぐに外したと聞いている」と釈明。事実であることを認めた。
公職選挙法では、たすきについて候補者本人が選挙運動のために用いる場合のみ許容するとしており、〝影武者〟は選挙違反にあたる。
秋葉氏を巡っては、政治団体から地元事務所の賃料として母親と妻に支払われていた疑惑がまず表面化。さらに、接点を否定していた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体に、会費などとして選挙区支部から支出があったことも判明した。旧統一教会、「政治とカネ」に加えて選挙違反…。〝合わせ技一本〟というつもりはないが、辞任に値するような要件がそろってしまった。国会答弁もおぼつかない様子で、国民の不信を買っている。
今後の世論調査で内閣支持率がさらに下落すると、秋葉氏も辞任に追い込まれる可能性がある。人心一新で内閣改造までささやかれ始めた。疑惑閣僚が1人ずつ交代していって、結果的に改造されていたということにならなければいいのだが…。(政治評論家)=毎週日曜掲載
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