「燃えろ!猛虎紅白大運動会」で玉かご入れに望んだ高橋。元気な姿を見られてファンもひと安心だ 世は空前のサッカーフィーバーだ。日本代表FW浅野拓磨の決勝ゴールをテレビで何度、見たことだろう。ニュースもワイドショーもW杯一色。森保監督の選手交代にも絶賛の嵐が。開幕前は監督批判の報道も多かったのだが、今や、誰ひとり批判しない。アンチだった方々も手のひら返しだ。やっぱり結果がすべて。
そういえば先日、デスク阿部祐亮が自慢していた。
「僕も適材適所の采配をして、評価がアップしているんですよ」
何の話かといえば、日本がドイツに勝った前夜のこと。阿部は翌日の勤務が「サッカー面担当デスク」になっていることに不安を募らせていた。日本代表が登場するW杯の出稿責任者だ。締め切りギリギリの午前零時前に日本戦が終了するから、尋常の忙しさではない。サッカーの取材経験が少ないため、心配になるのは当然。そこで、目の前にいたデスク牧慈にそっと打診した。
「明日、僕が野球デスクをして、牧さん、サッカー面のデスクをしてもらえませんか?」
経験豊富でサッカーにも精通する牧はシブシブ承諾。かくして、当日は牧デスクの獅子奮迅の働きにより、スムーズな作業になったという。阿部いわく、「思い切った配置転換が社内では森保ジャパン級と噂になっていまして」-。
厄介な仕事を回避しておいてよく言うよ、と思わないでもないが、会社のためになったらしい。結果がすべて。オエライさんも文句は言わない。
先日この欄に、29年前の「ドーハの悲劇」の時はどこで、何をしていたか、運動部員たちに尋ねた結果を載せた。生まれていない者もいたが、歴史的名勝負を、スポーツ新聞の記者をしていて、見ていないヤツなんていないだろう、という前提での質問だった。
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