【ニューヨーク26日(日本時間27日)】米ニューヨークポスト紙のジョエル・シャーマン記者が「なぜ今オフは左打者のフリーエージェント(FA)にとって最高なのか」という見出しで特集記事を展開した。
今オフ、ポスティングシステムで米大リーグ挑戦を目指すオリックス・吉田正尚外野手(29)の契約にも追い風となるか。同記事によると、左打者に注目する一番の理由は来季から導入される「守備シフトの制限」。これまで大リーグでは左の強打者に対してシフトを敷き、一、二塁間に3人の内野手を置くことが目立ったが、新ルールで内野手は二塁ベースの両側に2人ずつ守備を配置しなければいけないことから左打者が攻撃面でより貢献できるという。
今季、大リーグでシフトを敷かれた上位44選手(最低100打席)は全て左打者で、一番多かったのは98.3%だったスイッチヒッターのカルロス・サンタナ一塁手(36)が左打席に入った時。同時にサンタナは44選手の中で打率がワーストの・209も、マリナーズからFAのベテラン打者は25日(同26日)にパイレーツと1年672万5000ドル(約9億3560万円)で基本合意した。これは新ルールで打率が復活することにチームが期待をしていることを示しているという。また、今季左打席に立った選手は全体の39.5%で、1989年以来の最低値と左打者が少ないことを指摘。また出塁率と長打率を足した「OPS」は右打者が3年連続で左打者を上回ったと伝えた。
さらに、今季シフト制限が試験的に導入されたマイナーリーグ(シングル&ダブルA)では、左打者の打率が・240から・249に向上、一方で右打者はほぼ変化がなかったというデータも紹介した。
今オフ市場ではヤンキースと左打者リゾが2年契約、同じく左打者のピダーソン外野手はジャイアンツからのクオリファイング・オファー(QO)を受諾と早期契約を結んでいる。
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