これまでも〝初戦の久保〟の歴史を積み上げてきた。代表のユニホームを着て、2017年のU-17(17歳以下)W杯初戦のホンジュラス戦で1得点。18年のU―19アジア杯でも、初戦の北朝鮮戦で直接FKを決めた。クラブでは今年8月、レアル・ソシエダードへの移籍後初戦となったカディス戦で得点。結果で周囲を認めさせてきた。
「守ろうと思って守り切れるわけではない。牙は見せておかないといけない」
初めての大舞台で挑むのは、強豪ドイツ。劣勢に立たされることも想定しながら、ファイティングポーズを崩さないことの重要性を説いた。得点すれば、これまでMF稲本潤一が持っていた22歳8カ月17日の日本選手W杯最年少記録を上回る、21歳5カ月19日でのゴールになる。4年前はバックアップメンバーとして参加したW杯。今度は主力の一人としてピッチに立つ。
「この場所に立っていることがすべて。ここだけに集中して、日本の皆さんにまた強い日本を見せられたら」
力強く宣言した。日本の期待を背負って、久保のW杯が始まる。(邨田直人)
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