“One Love”腕章を巡り独サッカー連盟のスポンサー辞退 現地企業CEOが「FIFAの恥ずべき態度」に憤怒 ドイツのスーパーマーケットチェーン『Rewe』は22日、ドイツサッカー連盟(DFB)のスポンサーを辞退することを表明した。理由として「FIFAの恥ずべき態度」と伝えている。
ドイツやイングランド、オランダなど欧州7カ国のサッカー協会は数カ月前にカタール・ワールドカップ(W杯)に向けて、それぞれのキャプテンが試合で多様性や差別撤廃を訴える『One Love』とのメッセージが記された腕章を着用する計画を発表。しかし、FIFAは大会開幕後の21日に、着用した選手には警告など処分を科すことを明かし、結局取りやめとなっていた。
それを受け、『Rewe』 グループのリオネル・スケーCEO(最高経営責任者)は憤怒の模様。「我々にとって、サッカーはフェアプレー、包容力、連帯を象徴する。我々もそういった理念を掲げる。我々は多様性を体現し、サッカーもまた多様性を体現する。このような考えを我々は体現し、妨害があっても守り抜くつもりだ」と強調。「多様性を誇る企業のCEO、そしてサッカーファンとして、FIFAの恥ずべき態度はまったく受け入れることができない」と続けた。
「FIFAが先日下した決断やFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長の発言により、当社はFIFAのスタンスとはっきりと距離をとり、DFBとの契約に定められている宣伝の権利、特にW杯関連のものに関して放棄の必要性が生じた」
なお2008年からDFBとの提携関係にあった『Rewe』はこれまでW杯やユーロなど主要大会時にはドイツ代表メンバーのトレーディングカードを買い物客に配り、それ用のコレクションアルバムを販売。すでに先月にDFBに契約を更新しない意向を伝えていたが、現行契約は満了となるまで休止となるようだ。(Goal.com)
この記事をシェアする