トライアウトに挑戦した寺島だったが、オファーは届かず引退を決意した ヤクルト・寺島成輝投手(24)が今季限りで現役を引退することが17日、分かった。10月4日に戦力外通告を受け、11月8日に行われた12球団合同トライアウトでは打者3人を相手に1安打1四球。希望していたNPB球団からのオファーはなく、感謝を胸にユニホームを脱ぐ。
「球団の方には(ドラフト)1位の期待に応えられなくて申し訳ない気持ちと、獲得していただいた感謝の気持ちでいっぱいです。野球をやらせてもらった両親、これまで指導してくださった監督やコーチ、裏方さん、チームメート。関わってくれた全ての人に感謝したいです」
寺島は2017年に大阪・履正社高から入団。将来のエース候補として期待されたが、故障も重なりプロ通算36試合の登板に終わり今季は1軍登板がなかった。一番の思い出は20年7月7日の中日戦でのプロ初勝利で「たった1勝ですけど、なかなかできないことですし、よかったです」と振り返った。
今後は野球から離れ、第二の人生を歩む。「野球には感謝しかありません」。6年間の経験を糧に、新たな一歩を踏み出す。