11月6日、女性アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の高城れに(29)と日本ハム・宇佐見真吾捕手(29)の結婚が発表された。ももクロのファンである宇佐見がメンバーのハートを射止める。「推し婚」と呼ばれるプロセスは多くの人に夢を与えただろう。
ももクロのファンの総称は「モノノフ」。球界のモノノフといえばソフトバンク・石川柊太投手(30)だ。少し前にはなるが、2021年2月。ももクロについてがっつりと取材させてもらったことがある。モノノフとしての姿勢を、こう語っていた。
「よくいいますけど、自分の投球でももクロの顔に泥を塗らないように。応援している以上は、公言している以上は、ファンの方々を悲しませないように。ホークスファンは一番だと思っている中で、モノノフの方々にも応援の声をかけてもらえるので。そういう方々の期待を裏切らないような活躍ができればと思っています」
当時は、同じくモノノフである田中将大の日本球界復帰が決まったころで、同じアイドルを追いかける先輩のニュースに石川も背筋を伸ばしていた。だからこそ強調していたのは、ファンとしての在り方そのもの。ファンであることを発信している以上は、自分の結果がももクロへも影響することをしっかりと自覚していた。
日本ハム・宇佐見とはももクロのライブ会場でも会ったことがあるという石川。結婚という何よりの吉報を受けた6日には、すぐさま自身のツイッターで祝福の言葉をつぶやいていた。
「ももクロを推して11年(くらい)。こんな日が来るとは、私も歳をとりましたね。れにちゃん、宇佐見くん、結婚おめでとうございます」
アップしたのは阪神・佐藤輝とのツーショット。同時に、こんなツイートもしていた。
「テル(阪神・佐藤輝)は本当にうれしいですねと言ってたので皆さん憶測でいじらないでくださいね! 顔は引きつってるのではなく満面の笑みの向こう側です」
これは筆者の推察でしかないが、本当に心からももクロの成功と、メンバーの幸せを祈っているからこそ、斜めからの言葉は嫌がったのではないだろうか。だって、本当に純粋に応援しているから。石川はモノノフの鑑だから。
プロ野球だってファンの存在で成り立つ世界。石川柊太のファンとしての姿勢を見ていると「誰かを応援する」というのはどう在るべきなのか、自分もしっかりと考えさせてもらえる。(竹村岳)
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