準決勝の帝京戦。4-1の四回2死から左翼席へソロ本塁打をマークした二松学舎大付・片井海斗 秋季高校野球・東京大会(二松学舎大付8-3帝京、12日、神宮)準決勝2試合が行われ、4季連続の甲子園大会出場を狙う二松学舎大付が帝京に快勝。1年生で4番に座る片井海斗内野手がソロ本塁打を含む2安打3打点と躍動した。2年ぶりの選抜大会出場を目指す東海大菅生は日大三に3-2で競り勝った。決勝は13日に行われる。今大会の成績は来春の選抜大会の出場校を選考する際の資料となる。
二松学舎大付の〝おかわり君〟が秋晴れの神宮に快音を響かせた。4-1の四回、1年生で4番に座る片井が豪快ソロ。柔らかいスイングから繰り出された白球は、左翼席に突き刺さった。
「自分が塁に出ないと三者凡退だったので、出塁を意識した。変化球を狙って一発で仕留められた」
175センチ、97キロのスラッガー。見逃せばボールとなる高めのカーブを引っ張り、高校通算16号とした。八回には中越え適時二塁打を放つなど2安打3打点で勝利に貢献した。
今夏の甲子園大会では社(兵庫)との2回戦で1年生4番としては1983年の清原和博(PL学園)らに次ぐ史上3人目のアーチをかけた。甲子園を経験し「バッティングだけじゃなくて、守備や走塁もしっかりやっていきたい」。走攻守でチームを支える覚悟が芽生えた。
夏の甲子園では3回戦で大阪桐蔭に敗れた。引退した前主将の小林幸男からグラブを譲り受けた。今大会でも使用しており、先輩の思いを背負って再び聖地を目指す。
「(甲子園は)本当にすごくて楽しい場所。絶対に選抜にいきたい」。決勝に勝って〝当確ランプ〟をともす。(武田千怜)
■片井 海斗(かたい・かいと) 2006(平成18)年8月31日生まれ、16歳。埼玉・朝霞市出身。小学1年時に朝霞フレンズで軟式野球を始め、朝霞三中では硬式の狭山西武ボーイズに所属。二松学舎大付高では今年5月の関東大会からベンチ入り。今夏の東東京大会は3試合に出場し、10打数3安打(打率・300)、2打点、1本塁打。右投げ右打ち。50メートル走は6秒6。175センチ、97キロ。
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