4ラウンドのスパーリングを2日行った井上尚弥(左)と田中恒成(大橋ジム提供) プロボクシングWBA、WBC、IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(29)=大橋=が11日、横浜市の大橋ジムで元世界3階級制覇王者の田中恒成(27)=畑中=と4ラウンドのスパーリングを行った。8日にも4ラウンド拳を交えており、井上の希望で実現した両者のスパーリングは打ち上げられた。
田中は自身のSNSを更新し「4日間の横浜。連日スパーリングは過去最高の集中力。12/13尚弥さんの四団体統一戦。12/11俺はヤンガ・シッキボをKOして、必ず2023年に四階級制覇。やるしかない。ありがとうございました。あと1ヶ月。」と報告した。両者は昨年11月4日に初めて4ラウンドのスパーリングを行い、同5日に2度目を実施。このときは田中の希望で闘った。
田中は元WBC世界バンタム級暫定王者で、WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王者の弟・拓真(26)=大橋=とも10日に4ラウンドのスパーリングを行った。同学年の両者はアマチュアだった高校時代に田中の3勝2敗。田中は「拓真とのスパーリング。どうやっても激しくなる。そんなつもりはなくてもなる笑 そういうもんだよね。12/11、12/13お互い仕留めて勝とう。ありがとうございました‼」とつぶやき、拓真は自身のツイッターで「楽しかった」と投稿した。
大橋ジムの大橋秀行会長(57)は「内容の濃いスパーリングでした」とコメント。井上はWBO王者のポール・バトラー(34)=英国=との4団体王座統一戦(12月13日、東京・有明アリーナ)、田中はWBO世界スーパーフライ級4位のヤンガ・シッキボ(28)=南アフリカ=との同級10回戦(12月11日、愛知・武田テバオーシャンアリーナ)を控えている。拓真は尚弥の前座で世界前哨戦としてジェイク・ボルネア(27)=フィリピン=との55・5キロ契約10回戦が決まっている。
プロ戦績は尚弥が23戦23勝(20KO)、バトラーが36戦34勝(15KO)2敗、田中が18戦17勝(10KO)1敗、シッキボが19戦17勝(5KO)1敗1分け、拓真が17戦16勝(3KO)1敗、ボルネアが18戦14勝(7KO)3敗1分け。
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